天孫降臨のパワースポット「トンネルの駅」!高千穂峡や天岩戸神社の近くにある観光穴場|宮崎県高千穂町

観光

幻の「九州横断鉄道」が生んだ観光スポット

大惨事から高千穂を彩る観光穴場へ

昭和48年に着工した「九州横断鉄道」の計画に沿って、宮崎県高千穂町と熊本県高森町を結ぶ全長23kmに及ぶ鉄道工事が始まりました。翌年、高森町でトンネル掘削の際に大きな水脈にあたり、1分間に36トンもの水が溢れ、生活用水地の8ヶ所が使えなくなる大惨事が起こったそうです。高千穂側で事故はありませんでしたが、結果として工事は中止となり一度も列車が通ることのない「幻の九州横断鉄道」になりました。

高森町ではその後「湧水トンネル」として、高千穂町では神楽酒造株式会社により「トンネルの駅」としてこの地の歴史と文化を伝え続け、観光客の旅を豊かに演出してくれています。こうした歴史的な背景を知って観光すると感慨深いものです。

トンネルに酒樽が並ぶ不思議な異空間

約30年ほど前に高千穂町からの提案で神楽酒造が観光資源として活用する話があり、トンネルの環境調査を行ったところ、焼酎を寝かせるのに適した条件が揃っていることがわかり同社は貯蔵庫として活用し、その一部を観光客に開放することにしたそうです。多いときは1,300本の樽がトンネル内に並ぶ珍しい異空間ができあがりました。

併設されている売店はオリジナリティ抜群



併設する売店には高千穂観光物産館が併設されていて、宮崎土産、高千穂土産の品が揃っています。しかし特に注目すべきは壮大な酒売場。焼酎を寝かせる環境として恵まれた条件で熟成された長期貯蔵酒が豊富に取り揃えられています。個人的には独特のコクと香りが溢れる「虹香」や「3650」あたりが、お値段も手頃で色々と丁度いい麦焼酎でおすすめです。特にお酒を飲める方にとって、蔵元限定・高千穂限定などの限定商品はワクワクするものです。

敷地内にはトンネルの駅ならではの見どころも



それほど広い敷地ではないので、駐車場をぐるっと回ればいくつかの見どころに出会えます。まずは青い電車。平成15年3月まで実際に運行していた電車です。青い電車の中には入ることができ、運転席まで入れますので子供さんは大喜びだと思います。次に見えるのがSL機関車。1921年から1973年まで走っていた蒸気機関車を生で見られるのは感動ですね。そして最後に天孫降臨の滝。写真で見るとわかりづらいですが、高さは約18mでかなり高い位置から流れ落ちてきます。神々の里から流れてきた神聖な水を感じつつ、マイナスイオンの中でパワーを養いましょう。

高千穂峡から車で10分

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